安田記念予想

(自信度30%)

5週連続府中GⅠフィナーレがやってきた。この4戦いずれも1枠が連帯、うち2戦がマイル戦。追い込みが効かない馬場であり、かつペースも落ち着くために前が止まらない完全なインコース有利なレースが続いた。有力な2頭が1枠に入り、今週も決まりか、とも思えるところだが果たして・・・。
逃げるのはメイショウボーラーか。切れない1枠の2頭も前の方につけるであろう。特にダンスは前回完封されたダイワメジャーを意識してレースを進めることになる。カギの1つはバランスオブゲームだ。ダイワは中山記念では圧倒的人気に指示されながら馬場のこともありバランスに完封されている。力を増してきたオレハマッテルゼもスローを見越して強気に先行だろう。自然と仕掛けが早まる。ダイワに離されたくないダンスもついていけば、ペースは落ち着いても果たして直線入り口の攻防が落ち着くかといえばそうとも言えない。実はフィナーレのこのレースに限っては追い込み競馬になる可能性はかなり高い。土曜の競馬を見ても脚がつかえる馬はしっかり追い込みを決めている。
今回一番勝負度合いの高い馬は、と聞かれればやはりブリッシュラックか。去年の安田記念は大外を回して完全に脚を余した競馬。臨戦過程は万全。しかも勝てば2億円というボーナス付き。勝ちへの意欲は一番だろう。好走確率は極めて高い。
だがここは豊の心を買いたい。◎にテレグノシス。先週のダービーのレース後は珍しくも己のミスを認めていた。後ろで揉まれて何もできなかったレースがはがゆかったのだろう。いつもはミスも「馬のせい」でごまかしている男が言うのだからよほどだ。そんな男に回ってきた追い込み馬テレグノシス。確実に終い切れる馬がしかも3枠を手にいれた。二の轍は踏むまい。ハーツクライにしてもそうなのだが、世間で誤解されやすいが追い込み馬は決して後ろにつけなければいけないわけでもない。あくまで最後の瞬発力が「切れる」だけであり、ペースがスローならば中段〜前につけても何も問題がない。そしてペースが落ち着く今回はそれができるのだ。おあつらえ向きに有力どころの目標は皆前にいる。内に豊が進路を見つけた時は勝利が飛び込んでくることだろう。調教も実に良い。
対抗に隣の枠に入った上記のブリッシュラック。上手い具合に隣の枠に目標もいる。
三番手にジョイフルウィナー。一度は◎に、とも考えた。だが不安は府中経験のない鞍乗に16番枠。左回りも初めてだ。しかし、調教を見る限りその軽いフットワークはいかにも硬い芝にむきそうであり、前走の3着にしても脚を余した競馬。確実に長く脚がつかえるその脚質は、はまりさえすれば完勝しても不思議が無い。重は弱そうだが天気も見事な快晴。基本はこの3頭の三つ巴としたい。
あとは4番手以降に連下を。まずはインセンティブガイ。京王杯では内を回ったとはいえ、テレグノシスと同じメンバーNo1の上がり脚。気分さえ損なわなければその高い能力を示してくれる馬であり、毎度のことだがら何よりも鞍乗がこわい。状態最悪のダービーとレース中故障のオークスを除けば、この男、GⅠでは確実に馬の能力を引き出している。1枠の二頭が気にはなるのだが、目標にされる今回苦しいといえば苦しい。オレハMも含めて潰し合いはありうる。どちらかといえばダンスか。マイラーズCではたしかに完敗しているもののコースへの適正は万全。逆にダイワは府中への適正に怪しさはある。
カンパニーはたしかに力はつけてきたのだが、同じ追い込みの◎○▲に比べて脚が劣るのは否めない。オレハMの京王杯は強いの一言だが、所詮全馬にとって試走のレース。距離伸びてメンバー変わる今回同じ競馬は絶対にできない。上がり目もないだろう。不良馬場にでもなれば◎とも考えたバランスOも良では苦しい。力さえ出せば勝ちもあるハットT、アサクサDは近走のレースぶりが悪すぎる。またあのペリエですら苦労したハットTに名手岩田とは言えテン乗り初戦はどうなのか。いずれも切った。


テレグノシス
ブリッシュラック
▲ジョイフルウィナー
インセンティブガイ
ダンスインザムード
ダイワメジャー

日本ダービー回顧

メイショウサムソンの見事な二冠達成。終わってみれば皐月賞の1、2着馬が1、3着に入り、別路線のアドマイヤメイン、復活したマルカシェンクと、今までの着順をそのまま信じてみれば至極順当と言える結果だった。
アドマイヤメインが作ったペースは超スロー。前後半のラップが1分15秒2−1分12秒7と上がりの競馬。特に馬場を考えても前馬が粘るのは当然であり、追い込み馬は完全に封じられた。
石橋は実に落ち着いていた。2枠を生かし内ラチ沿いに素早く位置取り、あとは馬の後ろで我慢していればいいだけ。折り合いに不安の少ない馬なればアドマイヤメインの作ったペースは理想的であったろう。上がり脚がフルに生かせる展開なれば後ろから差されるはずもない。ゴール直前は抑える余裕すらあった。
今回一番強い競馬をしたのはドリームパスポートだ。直線ではどの馬も苦労する外をまくって直線半ばではメイショウサムソンに迫る勢い。だが同時にキレがある馬の弱点でもあり、それ以上せまることはできず、最後は少し離されての3着。危惧していた通り、少々後ろにつけすぎたきらいがあった。
期待したフサイチジャンクについては色々と文句もつけたくなるだろうが、これは完全な調整ミス。ジャリスコライトと共にまともに競馬できる状態ではなく、直線はおろかそれまでのいきっぷりも悪かった。多少出遅れながらも勝てるポジションをしっかりと確保した岩田はダービーの勝ち方は分かっていた。あとは馬の問題であった。
アドマイヤムーンは18頭中一番スタートが悪く、隣の枠のサクラメガワンダーは積極的に前の位置にポジションしにいくのを尻目に馬なりに任せてほぼ最後方に近い位置取り。この競馬ではどうしようもない。マルカシェンクは内枠を生かして早々とインコースを確保し、後ろすぎず中段につけられたベストの競馬。デキ8分ではこれが精一杯か。祐一は完璧に乗った。
今年のダービーは結果的に先行した馬にとっては実に楽な展開であった。石橋にしても、いいレースをしたとも言えるが逆に言えば焦りようもない展開で運も向いていた。
秋に向けて完全な勢力図が構築されたようにも一件見受けられるが、果たしてこの着順をそのまま信じていいとも言えない。前述したように私が評価するフサイチジャンクジャリスコライトは完全な調整失敗。この2頭に関してはダービーの結果は度外視していいだろう。そして残念ながらダービーに出走できなかったが、アエローザという本物が1頭控えている。菊花賞での展開を予想した場合にメイショウサムソンの三冠の可能性は高いが、ことクラシックディスタンスに関しては順位付けが済んだとは言えないだろう。他の新星にも期待したい。


さて、来週の安田記念でついに春の連続GⅠもフィナーレを迎える。臨戦過程からダイワメジャーが一歩リードしているが府中コースへの不安もある。鞍乗アンカツも不調だ。だがなんといっても問題は馬場状態だろう。ここ4週行われた府中でのGⅠを見ても明らかに内を確保した馬が有利。同じ舞台を制したダンスインザムードにはもう教科書はできている。枠によっては同じ競馬をすれば好走する確率はかなり高く、他の実績馬が順調にきているとは言えないことからも勝負度合いは高そうだ。

日本ダービー予想

(自信度50%)

逃げるのはアドマイヤメイン。善臣がペースを作るのはオークスと全く同じで、ともなれば超ハイペースはない。だが、この馬はローエングリンなどと似たタイプで、平均的にスピードを持続させて脚を使わせるタイプ。スローに落としての瞬発力勝負では分が悪いことを考えればスローはないだろう。馬場状態を考えても否応にもスタミナを要求される。土曜の競馬を見ても内が伸びており、スタミナをごまかしての直線一気は今回も通用しない。
本物を探そう。先週のオークスの本物はカワカミP1頭だった。では今回は誰か。一番近いのはジャリスコライトだろう。朝日杯予想時にも書いたが、いちょうSでのレースは並の馬にできる芸当ではない。本来なら今回も圧勝があっていい。だが京成杯から一頓挫あったとはいえ皐月賞は流れに乗っての完敗。果たして2歳時の状態に戻っているかどうかが気がかり。将来を見る藤澤流の調教ではここメイチとはいくまい。今日本一の鞍乗のこわさを加味しても抑えまで。
フサイチジャンク。デビュー戦から発するオーラはこの世代のSS産駒では別格だった。レースぶりも本物。圧勝こそないものの競馬を教えながらの確実に馬の前に出るレースセンス。前残りの皐月賞で、テンノリの岩田が仕掛けミスを認めながらも直線ジリジリと追い込んだ一番強い競馬。明らかに府中向きだろう。距離延長は当然歓迎。だが不安もある。当初、自信度80%の渾身の◎を打つつもりであった。不安要素は二点。内で我慢した馬が強い今の府中2400で17番枠は苦しい。皐月と同じ轍は踏むまいと岩田が先行策をとってくれればいいが。もう1つは調教。工事の音から逃れるための早め美浦入厩らしいが、最終追い切りはいかにも迫力不足。馬体は締まってこそすれ、素軽さがないのが気になった。少々自信度を下げての◎である。
対抗にメイショウサムソン。距離延長・府中歓迎、先行有利ともなれば一番安定しそう。だが上積みが無い。2歳時から休みなく使われて皐月と同等であっても上積みはあるまい。調教の動きから大丈夫だとは思うが、大舞台の経験の浅い鞍乗の不安も加味して対抗止まり。
三番手にアドマイヤメイン。楽に逃げ手がとれる今回、自分の競馬に持ち込めるのは断然有利。馬場のいい内ラチをフルに使えるのもいい。異常に大トビのその走法から重馬場を苦にしそうだが、土曜の3歳500万1600mのタイムは1:34.3。馬場は悪くない。
ドリームパスポートは堅実な脚がその強さを表しているが、先行しても脚が使えることを証明してみせた高田から四位への乗り替わりはプラスとは言えまい。この15番枠から直線勝負にかかっては苦しい。そのレースぶりから距離不安もあるにはある。サクラメガワンダーも舞台は合うだろうが直線一気に賭けた場合どうなるか。マルカシェンクに触手が動く人が多いだろうが、調教を見る限り80%はあっても100%はない。前走以上ではあるが動きにまだ固さが見える。以上の馬はいずれも抑えまで。
スタミナからスピードまで問われる今回、アドマイヤムーンは無い。キレはあるが長い脚が使えないその脚質は力勝負では厳しい。前の内で我慢しながら最後の300mに賭ける手はあるが豊でそれはないだろう。直線一気に賭ければ無残に消える。トーホウアランは脚質、鞍乗、枠を考えて展開は絶好だが馬の力としてどうか。オークスでやらかした藤田が同じ5枠でやる気を見せるだろうが、超スローの京都新聞杯で先行して残った競馬にそこまでの価値はない。0.2速い上がり脚でクビ差まで追い詰めたのはアプリティフ。それを忘れてはいけない。


フサイチジャンク
メイショウサムソン
アドマイヤメイン
ジャリスコライト
ドリームパスポート

サクラメガワンダー
マルカシェンク

オークス回顧

勘弁してくれ…。書き終わる10秒前にエラーで全てが消えたぞ…。
気合いを入れて書き直し。

勝ちタイム2分26.2秒。これはオークスレコードと0.1差の好記録。前半1200m通過70.5秒という記録上の数字はあるが、ヤマニンファビュルの暴走を無視すれば事実上のペースメーカーは2番手にいたアサヒライジングだろう。私の目測になるがアサヒRの1200m通過は74.2秒。つまり、実際はこのレースは前後半のラップが74.2−72.0と、後半の方が2秒速い若干先行有利の平均ペースであった。
勝ったカワカミプリンセスはここでは力が違った。予想欄でも書いたが、今年の3歳牝馬路線のトップは決して桜花賞組ではない。桜花賞上位組と僅差の勝負を演じていた馬が別路線に進み負けているのだ。カギはこれらの馬の比較であったが、今までのレースぶりも1頭次元が違っていたカワカミPの順当勝ちといったところであろう。このKヘイロー産駒、父に似て頭が高い走法で多少距離に不安も感じていたのだが、結果的に全くの杞憂。同じKヘイロー産駒のニシノFも距離伸びて味が生きるタイプであり、案外距離に融通の効く馬を出すのかもしれない。休みを挟んで秋華賞となるが、力の怪しかった桜花賞上位組と違ってこの馬は間違いなく本物。夏場の新星も期待したいが、この世代の牝馬はこの馬を中心に回ることになるだろう。
惜しかったのはコイウタである。好スタートからすぐに絶好の位置を確保した。スタミナ面の不安から最後ばてていた可能性もあるが、故障なく無事にゴール板を通過していれば好勝負を演じていた可能性は高い。やはり今のノリはこわい。
期待したニシノFはスタートで勝負がついた。センスがあるタイプに見えたのだが18頭中最悪のスタートを切るとはよもやの誤算。その上他馬に挟まれて更に位置を下げざるをえなくなるビハインド。後ろからの上がり勝負では勝てないのが藤田も分かっていたのであろう。早めに位置取りを上げて行ったが、そこで脚を使っては直線のヨーイドンで適うわけもない。前のアサヒRをとらえるどころか最後は後ろにいたアドマイヤKにも抜かれてしまった。だが最後まで脚が持っていたのはさすがといったところで、タラレバを言ってしまえばスタート五分に出ていれば2着以内はあったレース。本来であれば直線入り口で先頭直後につけたかったところだろう。奇しくもこの馬の理想の競馬を演じていたのは(途中までだが)同枠のコイウタであった。
2着のフサイチPはよもや折り合いをつけたレースができるとは思わなかった。気難しい面はあるがその素質は一級品といったところか。こういうタイプはとくに牝馬はそのまま埋もれていくことが多いのだが、今回のオークスは大きな収穫。次の1戦が注目である。
桜花賞1、2着馬のこの結果はレースぶりを考えれば至極当然の結果である。今の府中はインも伸びるのだ。後半の方が2秒速いという先行馬有利のレースで直線一気でとらえることはできない。雨続きで馬場が悪くなっているはずにもかかわらず、そんなペースでレコードまで0.1差の記録が出ているところに今の馬場状態が想像できる。アドマイヤKの位置ですら苦しいのだ。それをマークしていたキストゥHが届くわけがない。またそんな瞬発力も持っていない。
来週のダービーに関してもいえるが、直線長い府中とはいえ今の府中2400で追い込み一気で前をとらえようとするのが愚策なのだ。一瞬の切れもないアドマイヤKが今回勝つには前につけるしかなかった。スローペースの今回はそれができた。またそれすらできないスタミナ力ならば後ろからいっても届くわけがないのだ。今の府中はそれを見極める騎手の力量もとかく問われる。今年のオークスはそんなレースであった。

オークス予想

(自信度30%)

牝馬三冠の第二段。近年の傾向として、桜花賞から一気に距離が伸びるも、案外と桜花賞の上位組ですんなり決まることが多い。というのも、馬場の良いこともあいまって瞬発力勝負になることが多く、馬の絶対的スピード能力が反映されやすいのだ。距離不安のあった桜花賞馬の差し馬が猛然と追い込む姿はよく目にする。
では今年はどうか。低調なレベルに見受けられる今年の3歳牝馬路線の中で、桜花賞のレベルは決して高くない。未勝利勝ちから1ヶ月でGⅠホースとなったキストゥヘヴンにしても、フラワーCでの上がり3ハロンは3着のブルーメンBとわずか0.2違うだけ。今回の各馬を比較する上でこのブルーメンBは物差しになりやすい。
展開はどうか。逃げ馬は揃っている。が、なんとしても逃げたいアサヒライジングの鞍乗は善臣。無理をしてオーバーペースで飛ばすタイプではなく、決してスローはないにしてもハイペースの追い込み競馬となりうるかどうか。フサイチPも祐一が必死に抑えよう。土曜の競馬を見てもまだインコースはしっかり伸びている。
今回、本物がいて圧勝があるとすればカワカミプリンセスだろう。頭が高い走法でフットワークにもアラがあり、幼い面がまだ多くある。そのせいか出遅れやすい癖もある。が、そんな中で1頭際立った競馬っぷりを見せてきている。特にスイートピーSは圧巻。完全な前残りな競馬で逃げ切り体制に入ったヤマニンFをただ1頭外を回って次元の違う上がりで差し切ってみせた。最初出遅れて鞍乗が気合いをつけたせいでひっかかりそうなそぶりも見せたが、抑えればすぐに折り合っても見せた。距離もおそらく大丈夫だろう。まして鞍乗は本田。同厩舎のテイエムOで参戦した際は「自分のミスで負けた」とはっきりと言ってのけた。気合も入る。だが、その走法に不安もあるにはある。出遅れ癖があるともなれば間違いも起こりうる。圧勝があるとまで言ったがあえて対抗に留めた。
◎にニシノフジムスメ忘れな草賞の2分05秒0はあまりにも平凡。しかし、同日の桜花賞の最速上がりがキストゥHの34.9なら、スローな中で完璧な折り合いを見せ、最速の上がり35.1をマークしたこちらの方が、オークスを考えた場合はるかに評価できる。低調な今年の3歳牝馬。抜けた馬がいないならば、府中2400mへの適正がより重要になってくる。必要なのはキレではなく、ばてない脚なのだ。振り返れば新潟2歳SではショウナンTには力の違いを見せられたとはいえ、新潟の3〜4コーナーで中段からまくりかげんで上がっていき、普通はばてるところをメンバーNo2の上がりを見せて2着。とにかくバテない。枠も絶好。最近の藤田の乗り方を見ても、内の好位置でじっくりためて息の長い脚をフルに生かして乗ることだろう。好走確率はかなり高い。
対抗に上記のカワカミP。このラインが大本線。三番手からが迷いどころだが、ニシノFと同枠のコイウタも同様のレースはできる。が、マイル路線を歩んできたこのフジキセキ産駒が果たして2400戦の今回、最後に脚が残っているかどうか。鞍乗のこわさを加味してもせいぜい抑え評価。三番手にアドマイヤK。デビューからオークスを目指してローテを組んだその意気込みは買える。今年まだ3戦目。切れないがばてないその脚も府中は合いそうだが、不安は距離適正と鞍乗武豊。よもやの後方一気を仕掛けた時は無残に消えるだろう。まあ、最近の鞍乗のレースぶりを見ていればおそらく大丈夫。調教もよし。ヤマトMは大外18番からのまくりはたしかに辛くも見える。だが前残りのフローラSをただ1頭外から追い込んだ脚に魅力もある。あとはスタミナのありそうなバテナイ脚をもったアサヒライジングまで。
ブルーメンBは今年デビューしてすでに6戦ではお釣りはない。ニシノFがこの馬に負けることはない。キストゥHにしてもただ切れる脚はこのレースにおいては不要。鞍乗の近走の不調ぶりも気がかり。フサイチPはなぜ人気なのかが不明。いずれも消し。


ニシノフジムスメ
カワカミプリンセス
アドマイヤキッス
コイウタ
アサヒライジング
ヤマトマリオン

ヴィクトリアマイル予想

(自信度40%)

創設第一回のGⅠということで何の過去のデータも傾向もないが、大事なのは古馬牝馬のレースということ。「格より調子」とはよく言ったもので、牝馬の場合その仕上げ度合い、体調が俄然大事となってくる。だが、人気をしている今回の三頭。いずれも遜色ない成績を残してきている。そんな中一番人気におされたラインクラフトだが、では果たしてその力はどうなのか。たしかに左回りはNHKCでの1戦1勝、しかも今回と同舞台ときては得意レースのようにも見える。が、その後の他馬の成績を見ても、このNHKCはかなり低レベル、加えて楽な47.4-46.2の完全な前残りペースを抜け出しても、その底力に疑いはある。今年2戦の成績は文句ないが、寧ろスプリンターに近いマイラー。1200や1400で良績を残しても府中のマイルはスタミナ勝負。しかも雨で力のいる馬場では一掃苦しい。一応の抑えまでだろう。
エアメサイア。クラシックディスタンスでの勝負となった時、このメンバーで一番強いのはこの馬だ。エリ女王杯こそ5着に沈んでいるが、逃げ馬が2着に残る展開で33.4の上がり脚で差しているのだから馬に文句は言えまい。かなり馬場が悪かった今年の中山記念ダイワメジャーとそう差がない3着、しかも次の1400m戦ではラインCに完敗ながらもスピード競馬にも対応してみせた。その調子は疑いようもなく、力のいるこの舞台ではラインには負けられまい。ましてエリ女王杯で圧倒的だったスイープTがいないのだ。2着は外せない。
強敵はダンスインザムード。上で2着は、と言ったのはこの馬がいるからだが、力のいる馬場で府中マイルとくれば、秋天2、3着のこの馬にとっては絶好の舞台だろう。しかも今年初戦はダイワメジャーと3/4馬身差の2着とくれば苦しんでいた去年のこの馬を思い出す必要はない。本命視したいところだが、対抗に落とした不安は馬場が悪くなったインコースの中での1枠とGⅠ未勝利の鞍乗北村宏。とはいえ、前日のレースではインコースも伸びてきているし、経験は豊富な鞍乗、そこまで気にする必要もあるまい。
3番手にヤマニンシュクル。強い5歳牝馬のトップクラスを歩いてきた馬。前走では格の違いを見せ付け、調子も上がってきた。ともすればこの3頭の三つ巴で大体いけそうだが、一応の抑えに二頭。ディアデラノビアは1戦1戦調子を上げてきており、その息の長い末脚は断然府中向き。展開を考えると追い込みは効き辛そうなのだが、そこは鞍乗岩田康則。前走は11頭中6番手につけてレースを進めている。同型のヤマニンアラバスタも左回りだとレースが変わる。去年の府中牝馬Sの脚は圧巻。抑えには必要か。


エアメサイア
ダンスインザムード
ヤマニンシュクル
ディアデラノビア
ヤマニンアラバスタ
ラインクラフト

フローラS予想

(自信度15%)


混戦だ。開催初日の府中芝、昨日の1000万条件戦で1:59.8が出たようにかなり芝状態は良好。そんな中、桜花賞から中1週の強行ローテをとった2歳チャンピオンのテイエムプリキュア桜花賞が+8kgの分動きが悪かったというが、スピード競馬に対応できない弱点はあるだろう。まして目標はオークス。目一杯の仕上げでここにくるわけがない。
府中といえば追い込み競馬と思われがちだが、そんなことはない。開催第一週ともなると前が止まらない。実際土曜日の芝レースは追い込みはほとんど届かず。まして今回、人気馬は揃って差し・追い込み馬だ。スローな流れにでもなろうものなら、まず追い込みは届かない。狙うべきはスピード競馬に対応できそうな先行馬だろう。
◎にブロンコーネ。前走で未勝利を勝ち上がったばかりだが、直線追い出したら一気に3馬身突き放した内容から、まだ余力はあった。同日の古馬500万戦のタイムは1:49.1。長く脚を使えそうなタイプで、古馬500級の力があればこのメンバーではこと足りる。藤田の粘りにかける。
対抗にオリオンオンサイト桜花賞以外では今年一番レベルが高かったのは間違いなくフラワーC。先行馬にとってきつい流れを、一杯になりながらも6着に粘ったのだから力は十分。この1枠2頭の連が本線。以下、忘れな草賞で前が止まりながら5着に追い込んだヤマトマリオン、先行もできて鞍乗がこわいアイスドール、8ヶ月ぶりの未勝利を圧勝したアクロスザヘイブン、長い脚が魅力のハギノプリンセスとした。特穴はブローオブサンダー。凡走が続いているが、未勝利勝ちは府中での圧勝劇であり、今回初のブリンカー。その効果に期待する。勝負度合いがあやしいテイエムプリキュア、後方一気にかけるであろうマイネサンサン、ホーリーミストは消しとした。

ブロンコーネ
オリオンオンサイト
ヤマトマリオン
注アイスドール
アクロスザヘイブン
△ブローオブサンダー
ハギノプリンセス



他Rの狙いは単勝自信度50%の東京10Rトウショウナイト
ここで負けてはいられない。大本線は府中巧者のメジロトンキニーズ
最終12Rもキャピタルフライトで大体いける。