菊花賞予想

(自信度20%)

菊花賞予想の土台は展開予想。どんなレースでもそうではあるが、ことこの3歳長距離戦においてはそれが主題。毎度のことではあるが、3000以上の長距離戦が年間7回となった今、騎手にはそこで折り合いをつける能力を鍛える術もなく、ペース判断能力もない。自然とペースを逃げ馬一頭に任せ、自分で動くこともできないまま、スローからの直線上がり勝負となる。これが今の長距離戦。だからこそ、ペースを乱す巧みな逃げが面白いようにはまる。
◎に単騎逃げを見込んだホクトスルタン。今更言うまでもないだろうがヤネは日本一騎手横山典弘。こと長距離においては他者とは一線を画す。たしかに先行馬が多いが、逃げにこだわりがないのであれば、積極果敢な逃げを打つノリに喧嘩を売る馬がいるとも思えない。典型的な長距離血統の馬が、前走神戸新聞杯のあのペースを4着に粘ったところに価値がある。今回は直線入り口で他馬を5馬身離せばいい。
去年のソングオブWの再現を狙うならドリームジャーニー。直線までひたすら待ち、あとは解き放てばいい馬。たしかにペース判断のできない武豊にはぴたりとはまる。だが、騎手の腕でもなんでもなく馬の奇跡に助けられただけの去年の再現を望むそれこそただのギャンブル。せいぜい抑え△まで。基本先行馬を狙いたい。
○にヴィクトリー。明らかに叩いて良化タイプ。血統からもここでの成長が期待できる馬。岩田ならばノリの作る危険な匂いに早めに気付けよう。
▲にデュオトーン。たしかに前走の勝ちタイム2:28.0は神戸新聞杯と比べると価値は低い。だが長く使えるその脚は長距離向き。また使っている距離もここに照準を合わせてのもの。意気込みが良い。
4番手にアルナスライン。休み明け、33.8の上がりを使っての京都大賞典3着は立派だが、和田が勘違いをして脚をためる不安が頭をよぎる。そして調教の動きに?マーク。
ロックドゥカンブだが、無傷4連勝、成長している馬体と文句はないが、人気を背負った柴山に果たして早めに前を追う度胸があるか。不安はそこ。以下、距離伸びて粘りこみを期待するタスカータソルテヒラボクロイヤルまで。
アサクサKは春にGIを4回使っていてはもうお釣りはない。世代トップクラスの能力のフサイチHにしても調教の動きから復活の気配ゼロ。いずれも消し。


ホクトスルタン
○ヴィクトリー
▲デュオトーン
アルナスライン
ロックドゥカンブ
ドリームジャーニー
タスカータソルテ
ヒラボクロイヤル