日本ダービー予想

(自信度50%)

果たして牝馬による優駿戴冠は成されるのか?今年のダービーの注目はまずそこだろう。布石は十二分ある。ウオッカ桜花賞は間違って負けた競馬。スピードに乗ったところで2回ももたれて立て直したのは致命的。まともならばチューリップ賞のそれと同じ競馬にはなったはず。そのNo2と目されているダイワスカーレットアドマイヤオーラと1勝1敗。競馬っぷりを見ても完全に五分。その馬が皐月賞最速上がりの4着ならば、ウオッカの力量は牡馬のトップと同レベル以上の評価はできる。だが不安も大きい。間違って負けたとはいえ、桜花賞では弱点を見せた競馬でもある。左回りの府中になり、それが無くなる可能性も高いとも言えるが。何より調教がいただけない。最大の武器は、牡馬顔負けのトモの筋肉による瞬発力と柔らかいフットワーク。だがそれがなりを潜めているように見えてならない。調子が命の牝馬においてこの不安は大きい。日本歴代最強牝馬と確信している馬ではあるが今回は果たして・・・?
予想の軸となるのは展開。その中心となるのはヴィクトリーだが、田中勝春の本当の持ち味は実は逃げ馬において発揮される。出遅れ癖があるという致命的欠陥を持っているのでその真価を発揮するのが難しいのだが、幸いヴィクトリーに出遅れ癖はない。仮に遅れても17番枠ならば無理にでも前に行くだろう。超スローはない。だが無謀なペースを作り出す可能性も実は低い。喧嘩を売る可能性がありそうなのもプラテアードくらい。だが北村宏で果たしてそこまでは。
フサイチホウオーは超とまでは行かずとも鉄板。元より皐月は八分予定の競馬。それは臨戦過程からもハッキリしている。だがそこで圧倒的に強い競馬を見せたのは誰の目からみても明らか。ゴール板が近づいてから更に加速したその脚は断然府中向きだ。牡馬にはほぼ負けまい。「ほぼ」とつけた理由はこれも調教の不安。ただでさえ高い頭がいつにも増して高い。その不安さえ無ければ超のつく鉄板だろう。
○に上記のウオッカ。前半1000mが1秒速い皐月賞の逃げ切りの評価を落とす理由は全くない。上記のように府中の逃げならば、出遅れの可能性を否定してみれば田中勝春はそれなりに信頼できる。何より調教の動きが明らかに良化。あとは距離だけだ。
その調教で断然の動きを見せたのが▲ナムラマース。あのダイナミックで四肢のバランスが万全なフットワークは間違いなく過去最高の状態。元々器用さがないだけに府中は間違いなくいい。藤岡はペースを呼んでの差し馬の仕掛けどころが最大の武器。あとはコース取りだけだ。4番手にウオッカ。まともならば勝っても不思議ない。不安は状態だけだ。以下、底を見せていないゴールデンダリア、距離不安はあるものの状態絶好のドリームジャーニーまで。
アドマイヤOは切れすぎる。豊→岩田も、豊がそれなりに手の内に入れていただけに大したプラスにはならない。青葉賞組はレベルに疑問。フライングAは鞍乗が天才と言えど馬の力がない。気になるサンツェッペリンは使い詰めの割に調子は良さそうだが上がり目もない。距離も不安。タスカータSは馬、鞍乗共に買える要素がない。

フサイチホウオー
○ヴィクトリー
ナムラマース
ウオッカ
ゴールデンダリア
ドリームジャーニー