ヴィクトリアマイル予想

(自信度40%)

創設第一回のGⅠということで何の過去のデータも傾向もないが、大事なのは古馬牝馬のレースということ。「格より調子」とはよく言ったもので、牝馬の場合その仕上げ度合い、体調が俄然大事となってくる。だが、人気をしている今回の三頭。いずれも遜色ない成績を残してきている。そんな中一番人気におされたラインクラフトだが、では果たしてその力はどうなのか。たしかに左回りはNHKCでの1戦1勝、しかも今回と同舞台ときては得意レースのようにも見える。が、その後の他馬の成績を見ても、このNHKCはかなり低レベル、加えて楽な47.4-46.2の完全な前残りペースを抜け出しても、その底力に疑いはある。今年2戦の成績は文句ないが、寧ろスプリンターに近いマイラー。1200や1400で良績を残しても府中のマイルはスタミナ勝負。しかも雨で力のいる馬場では一掃苦しい。一応の抑えまでだろう。
エアメサイア。クラシックディスタンスでの勝負となった時、このメンバーで一番強いのはこの馬だ。エリ女王杯こそ5着に沈んでいるが、逃げ馬が2着に残る展開で33.4の上がり脚で差しているのだから馬に文句は言えまい。かなり馬場が悪かった今年の中山記念ダイワメジャーとそう差がない3着、しかも次の1400m戦ではラインCに完敗ながらもスピード競馬にも対応してみせた。その調子は疑いようもなく、力のいるこの舞台ではラインには負けられまい。ましてエリ女王杯で圧倒的だったスイープTがいないのだ。2着は外せない。
強敵はダンスインザムード。上で2着は、と言ったのはこの馬がいるからだが、力のいる馬場で府中マイルとくれば、秋天2、3着のこの馬にとっては絶好の舞台だろう。しかも今年初戦はダイワメジャーと3/4馬身差の2着とくれば苦しんでいた去年のこの馬を思い出す必要はない。本命視したいところだが、対抗に落とした不安は馬場が悪くなったインコースの中での1枠とGⅠ未勝利の鞍乗北村宏。とはいえ、前日のレースではインコースも伸びてきているし、経験は豊富な鞍乗、そこまで気にする必要もあるまい。
3番手にヤマニンシュクル。強い5歳牝馬のトップクラスを歩いてきた馬。前走では格の違いを見せ付け、調子も上がってきた。ともすればこの3頭の三つ巴で大体いけそうだが、一応の抑えに二頭。ディアデラノビアは1戦1戦調子を上げてきており、その息の長い末脚は断然府中向き。展開を考えると追い込みは効き辛そうなのだが、そこは鞍乗岩田康則。前走は11頭中6番手につけてレースを進めている。同型のヤマニンアラバスタも左回りだとレースが変わる。去年の府中牝馬Sの脚は圧巻。抑えには必要か。


エアメサイア
ダンスインザムード
ヤマニンシュクル
ディアデラノビア
ヤマニンアラバスタ
ラインクラフト