日本ダービー予想

(自信度50%)

逃げるのはアドマイヤメイン。善臣がペースを作るのはオークスと全く同じで、ともなれば超ハイペースはない。だが、この馬はローエングリンなどと似たタイプで、平均的にスピードを持続させて脚を使わせるタイプ。スローに落としての瞬発力勝負では分が悪いことを考えればスローはないだろう。馬場状態を考えても否応にもスタミナを要求される。土曜の競馬を見ても内が伸びており、スタミナをごまかしての直線一気は今回も通用しない。
本物を探そう。先週のオークスの本物はカワカミP1頭だった。では今回は誰か。一番近いのはジャリスコライトだろう。朝日杯予想時にも書いたが、いちょうSでのレースは並の馬にできる芸当ではない。本来なら今回も圧勝があっていい。だが京成杯から一頓挫あったとはいえ皐月賞は流れに乗っての完敗。果たして2歳時の状態に戻っているかどうかが気がかり。将来を見る藤澤流の調教ではここメイチとはいくまい。今日本一の鞍乗のこわさを加味しても抑えまで。
フサイチジャンク。デビュー戦から発するオーラはこの世代のSS産駒では別格だった。レースぶりも本物。圧勝こそないものの競馬を教えながらの確実に馬の前に出るレースセンス。前残りの皐月賞で、テンノリの岩田が仕掛けミスを認めながらも直線ジリジリと追い込んだ一番強い競馬。明らかに府中向きだろう。距離延長は当然歓迎。だが不安もある。当初、自信度80%の渾身の◎を打つつもりであった。不安要素は二点。内で我慢した馬が強い今の府中2400で17番枠は苦しい。皐月と同じ轍は踏むまいと岩田が先行策をとってくれればいいが。もう1つは調教。工事の音から逃れるための早め美浦入厩らしいが、最終追い切りはいかにも迫力不足。馬体は締まってこそすれ、素軽さがないのが気になった。少々自信度を下げての◎である。
対抗にメイショウサムソン。距離延長・府中歓迎、先行有利ともなれば一番安定しそう。だが上積みが無い。2歳時から休みなく使われて皐月と同等であっても上積みはあるまい。調教の動きから大丈夫だとは思うが、大舞台の経験の浅い鞍乗の不安も加味して対抗止まり。
三番手にアドマイヤメイン。楽に逃げ手がとれる今回、自分の競馬に持ち込めるのは断然有利。馬場のいい内ラチをフルに使えるのもいい。異常に大トビのその走法から重馬場を苦にしそうだが、土曜の3歳500万1600mのタイムは1:34.3。馬場は悪くない。
ドリームパスポートは堅実な脚がその強さを表しているが、先行しても脚が使えることを証明してみせた高田から四位への乗り替わりはプラスとは言えまい。この15番枠から直線勝負にかかっては苦しい。そのレースぶりから距離不安もあるにはある。サクラメガワンダーも舞台は合うだろうが直線一気に賭けた場合どうなるか。マルカシェンクに触手が動く人が多いだろうが、調教を見る限り80%はあっても100%はない。前走以上ではあるが動きにまだ固さが見える。以上の馬はいずれも抑えまで。
スタミナからスピードまで問われる今回、アドマイヤムーンは無い。キレはあるが長い脚が使えないその脚質は力勝負では厳しい。前の内で我慢しながら最後の300mに賭ける手はあるが豊でそれはないだろう。直線一気に賭ければ無残に消える。トーホウアランは脚質、鞍乗、枠を考えて展開は絶好だが馬の力としてどうか。オークスでやらかした藤田が同じ5枠でやる気を見せるだろうが、超スローの京都新聞杯で先行して残った競馬にそこまでの価値はない。0.2速い上がり脚でクビ差まで追い詰めたのはアプリティフ。それを忘れてはいけない。


フサイチジャンク
メイショウサムソン
アドマイヤメイン
ジャリスコライト
ドリームパスポート

サクラメガワンダー
マルカシェンク