菊花賞予想

(自信度75%)

二冠馬が順調な滑り出しだ。仕上げすぎにも見えた前走だが、今回の調教は完璧。淀の3000を意識した折り合いのついた単走追い。フットワークに乱れはなく動きはダイナミック。スタミナ不安などあるわけもなく凡走は考え辛い。
展開はアドマイヤメインの豊にかかっている。逃げるのは間違いのないところだが、母型がヘクタープロテクターの肌でスタミナ不安のあるこの馬がセイウンスカイの真似はし辛いだろう。かといってスローに落とした瞬発力勝負は分が悪い。手前正面で後ろを離し、スローに落として後ろをごまかしたまま4コーナーのリードをゴールまで保つ、といった手しかないが、果たしてそう上手く行くか。後ろには勝つか負けるかのサムソン、イネスもマークするであろう。そして何より長距離を走らせたら日本随一の横山典弘がいる。捕まる可能性は高い。
◎にドリームパスポート。一瞬の切れが武器であり弱点。中京2000はたしかに絶好の舞台ではあった。だが春は脚部不安もあり100%で仕上げた競馬のできなかった馬。それが骨折空けで前走の競馬は見事。最終追いきりも文句無し。乱れのないフットワークで仕掛けてからの力強い反応は寧ろ春よりパワーアップした感がある。唯一の不安は、馬体からも血統からも明らかによしとしないスタミナ面。しかし何よりの強調材料が長距離で馬に乗らせたら天下一の横山典弘。去年明らかに不安のあったアドマイヤJですらあわやの二着。メインの作り出すペースを考えても極端なスタミナ勝負は考えづらい。ここはメイチ勝負だろう。鉄板の◎とした。
○に上記のメイショウサムソン。血統よし、調教よし、臨戦過程よしと三拍子揃っている。不安は三冠のかかった鞍乗石橋。負けの許されない今回、とかく折り合いに気を使うであろうがそこに気を使いすぎた時が落とし穴でもある。だが好勝負は間違いない。この一本が大本線。
ここから下は少々離れる。アドマイヤメインはたしかに単騎逃げが約束された今回展開は向く。だが上記のような不安もある。近年春天菊花賞で好走してる大逃げ組と同様のレースができる可能性は実は低いのだ。代わって三番手にマルカシェンク。京都外回りは絶好の舞台。折り合いにも不安なくここは勝負どころのはずではある。だが最後まで次週の秋天と天秤にかけてきた馬。メイチの仕上げとは行くまい。実際最終追い切りも強めの併せ調教で無理矢理仕上げた感もある。デキ7分だった前走より力強さは増したものの、前肢の動きに硬さも見え不安も残る。以下、調教は良く見えないが地力にかけるフサイチジャンク、動き絶好のソングオブウィンド、スタミナ頼みのミストラルクルーズアペリティフが抑えの抑え。
だが勢力図がハッキリしているこの3歳世代。三拍子揃った二冠馬に、絶好のデキとヤネを揃えたライバル馬。波乱が起きる可能性は低いと見た方がいい。



ドリームパスポート
メイショウサムソン


マルカシェンク


アドマイヤメイン
フサイチジャンク
ソングオブウインド
ミストラルクルーズ
アペリティフ



外しても坊主にしません。