フェアリーS予想

(自信度75%)

高レベルなメンバーが揃った。この先クラシック戦線をにぎわせていく馬はこの中にいるであろう。ただ有力馬にはスピード型が多いだけに桜までかもしれない。
同じ週の古馬1000万クラスより0.1速いタイムで走ったことが評価されているアストンマーチャン。だがその実態はどうか?たしかに1:08.4(32.5−35.9)を逃げ同然で先行しての勝ち上がりは評価できるが、実は3歳未勝利戦でも1:08.7(33.1−35.6)が出ており、2歳未勝利の勝ちタイムは1:09.0。しかもスローでレベルの低かった1000万のレースだったこともあり、とても古馬1000万級とは言えるレベルには無い。古馬500万の普通レベルだ。たしかにスピード能力の証明にはなったが、ここまで3戦していずれもまじめに走りすぎるレースぶり。距離延長の京都外回り1400はプラスとは言えない。調教で抜群の動きを披露しているので一応の対抗評価。
ではカノヤザクラはどうか。たしかに同コースの1:20.8は特筆物だが、実は前日の2歳新馬では1:21.7がマークされている超高速馬場あってのもの。記録通りの評価はしづらい。そのかえで賞のレースぶりも、終始ひっかかりながら最後並びかけるゼットカークを競り落としたのは評価できるが、相手強化の今回あのレース運びでは辛い。テン乗りの小牧が果たして制御できるのか。それ以前にする気もあるまい。しかもいくら大型馬とはいえ、中2週、中1週での強行軍はプラスとは言えない。調教の動きからも行きたがるそぶりは相変わらずでせいぜい抑え評価。
◎にハロースピード新馬戦では逃げ同然でピタリ折り合い、最後はもったままマークしたタイムはなんと1:08.9(34.2−34.7)。前日の古馬500万の勝ちタイムが1:08.5と1:08.9であるが、それを馬なりでマークしたこの馬のスピードの絶対値は他馬とは一線を画す。2戦目がまた圧巻。スタート直後に他馬によられて最後方。だがムリなくついていき、最後は楽勝のレースぶりだが、相手にもしなかった2〜4着馬は、先週くるみ賞を圧勝しクラシック戦線に乗ったピンクカメオ、重賞3,4着のマルカハンニバルすずらん賞1位入選降着クーヴェルチュールだ。差し脚質を気にする者もいるだろうが杞憂。そもそも前走のスタートは寄られてのものであり、最後も外を回るのを嫌った鞍乗隼人が仕掛けを待っただけ。いきっぷりも仕掛けての反応も問題ない。また前走のような落ち着いたレースができる鞍乗に不安もない。前走の勝利直後、将来を見越して成長を促すためにすぐに放牧に出した調教師の期待の大きさも分かろうと言うもの。正直ここでは力が違う。不利なく進められる13番枠。不安は3ヶ月ぶりという一点のみ。だが調教を見ても八分のデキにはあり、確信の◎だ。
イクスキューズも札幌3歳で牝馬ながら3着に逃げ粘った勝負根性は立派。マイネルーチェは切れる脚がないが2戦共に見せたその勝負根性は特筆者。距離伸びてこその馬にも見えるが、左回りでのひどい寄れ方を見ると右回り変更は好材料かもしれない。先行してのそのばてない脚は魅力。一応の抑えにハギノルチェーレとマイネインティマ。楽な相手だったとはいえ後方から一気に刺しきった脚は今回は向きそうだ。


ハロースピード


アストンマーチャン
▲イクスキューズ
マイネルーチェ
カノヤザクラ
△ハギノルチェーレ
△マイネインティマ